ファックス中毒

ニューヨーク・タイムスが日本のファックス事情に関する記事を載せています。アメリカを含た各国ではファックスは急速に過去の遺物になりつつあります。私もつい最近、とうとうメールでファックスを受け取るサービスの契約を解消しました。メールで添付をやり取りする方がファックスよりも画像が鮮明なために、メールの方が好まれるからです。

たまご屋という弁当屋の例をとり、かつて注文をファックスからネットオーダーに切り替えた時に大幅な減収になったため、慌ててファックス注文を再開したというエピソードを紹介しています。ファックスはそれだけ日本社会に深く根付いているのです。

キーボードを打つ事が得意でない中高年が多く、手書きを重んじる文化があり、ネットのセキュリティーを疑う人が多いなどの複数の条件が重なり、相変わらずファックスは日本の必需品のようです。

リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ

NHKドラマ「メイドインジャパン」

ニューヨーク・タイムスがNHKのドラマ「メイドインジャパン」を取り上げて、最近のGSユアサ製リチウム・バッテリーの事故に関係させた記事を載せました。

私はこのドラマを見ていないのですが、記事を読んでなんとなく内容がわかりました。グローバル化が競争を激化させ、過去に優位を保っていた日本の企業が中国や韓国にどんどん追い抜かれて行く様と、それをどうにか食い止めようとする企業戦士の姿を描いたものなのだろうと思います。

実際のGSユアサは歴史的に政府と深い繋がりのある企業のようで、過去三年間に17億円の補助金を受けていて、それがボーイングとの契約を後押ししたようです。ボーイングも日本の航空会社が787を購入するという約束でGSユアサを使ったならば、すぐにはGSユアサとの契約を破棄できないと思います。

リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ

オバマ大統領所信表明演説2013

今回の所信表明演説は、ミドルクラスに焦点を当てたオバマ大統領のポピュリストとしての面を強調したものになっていたと思います。貧富の格差が年々広がり続ける中で、国民の大多数は仕事、医療、年金、教育、銃規制問題、移民問題などに不安を抱えています。全ての問題が解決する訳ではないけれど、なるべく公平な社会にするために、尽力するという態度が見えました。

他の政治家ならばリップサービスという事もあるのでしょうが、オバマ大統領はやると言った事は本当に成し遂げてしまうタイプです。例えば、貧富の格差の是正や大学教育を国民の手が届くようなものにするのは、そう簡単にできる事でもないと思いますが、これで国の進んで行く方向が変わって、もう少し一般の人びとが住みやすい国になれば、アメリカはもっと発展して行くと思います。

演説の内容を後で音声で聞いた時に気がついたのですが、オバマ大統領が演説をしている合間に”Oh yes!”などの合いの手を聴衆が入れています。ちょっと黒人教会のお説教みたいです。

今年の返答演説は、マルコ・ルビオが行いました。スピーチの最中で水を飲んだのが話題になっていますが、そのビデオはこちらから見れます。

ブログランキング・にほんブログ村へ

北朝鮮のプロパガンダビデオ

北朝鮮のプロパガンダビデオをニュースで見ました。アメリカは北朝鮮が異様な国家だと認識はしているものの、北朝鮮から地理的に遠く、ミサイル攻撃を受ける可能性がないので、北朝鮮が核弾頭を作ってもさほど神経質にはならないようです。

今回、北朝鮮が発表したプロパガンダビデオは、アメリカと思われる場所が攻撃によって炎上している画像を載せているので、ニュースとして取り上げられているようです。

ただ、その問題のビデオ自体は、ビデオゲームの著作権の問題があり、ユーチューブからは既に削除されてしまったそうで、上のリンクは LiveLeak.com からです。

ニューヨーク・タイムスの記事によると、北朝鮮はウリミンゾッキリという国営ウェブサイトを運営していて、様々なプロパガンダビデオがユーチューブに掲載されているのだそうです。早速ユーチューブを見てみたら、沢山ありました。私はハングルが分からないので、何をいっているのかさっぱり理解できないのですが、映像だけみてもかなり異様です。

リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ

ニューヨーク・タイムスのハッカー問題

去年10月、ニューヨーク・タイムスが温家宝一族の蓄財について大変興味深い記事を掲載した事に関しては、このサイトでも触れました。当時ニューヨーク・タイムスは、中国での電子出版を始めたばかりだったのですが、中国政府は中国からのアクセスをブロックしてしまいました。

実はその頃からニューヨーク・タイムスのコンピューターは外部からの攻撃を受けていたらしく、最近ようやくその攻撃を排除することに成功したという発表が昨日ありました。攻撃は中国の軍部が仕掛けたものらしいのですが、中国政府は否定しているようです。詳しい手口やその被害の程度に関しては記事を読んで下さい。

記事でも触れていますが、これを読んで2008年に立て続けにイランで起ったコンピューターの誤差による核ミサイルシステムの自己崩壊を思い出しました。これはイスラエルとアメリカの政府が協力して行ったサイバー攻撃だと言われています。このイスラエルのイランに対するスタックスネット攻撃に関しては、60ミニッツのレポートをリンクします。日本語でのスタックスネットの説明はウィキにあります。

2008年以降、国によるサイバー攻撃は劇的に増えており、今後さらに増加する見通しだそうです。

リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ

日本の学校給食に対する賞賛

ワシントンポストが日本の学校給食に対して賞賛しています。学校給食の殆ど全てが学校で作られるというのはアメリカの貧相な学校給食からすると夢のような話なのです。書いてある内容は、私達日本人にとっては殆ど全て馴染み深い事ばかりなので、読みやすいと思います。

記事の中にある小学校は給食費が一食300円であると書いてありました。ちなみにニューヨーク市の公立学校の一食の給食費は$1.50です。

アメリカの学校給食を供給しているのは、食品業界大手で刑務所にも食事の供給をしています。要するに、アメリカの給食の問題は、大企業の利権を子供の健康よりも優先させているからだと私は思います。

リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ

ボーイング787問題

ニューヨーク・タイムスでボーイング787の度重なるバッテリー発火事故に関する大変興味深い記事を見ました。ここ数日、日本のニュースメディアでも787のバッテリーの供給元であるジーエス・ユアサという日本の会社に触れた記事は幾つかありました。

ニューヨーク・タイムスの記事は一歩突っ込んで、日本の業界の体質にも言及しています。787の事故が日本の航空機にのみ起っているのは何故なのだろうと最初から不思議に思っていましたが、それにはやはり理由があったわけです。

日本の政府と重工業会社はボーイングととても深い繋がりがあります。歴史的に日本の商業航空機の殆どはボーイングで占められています。記事の著者は787のバッテリーに日本のジーエス・ユアサを使う事により、全日空と日本航空は787を買うというようなプランがあったのではないかと書いています。ただ、そのような日本の航空業界に関する密約は決して文面にされる事はなく、全ては口頭の約束なのだそうです。

日本の政府関係者、日本の重工業会、部品供給業者は全て同じ大学のOBで、個人的な深い繋がりを持っており、政府はそれぞれの業界に強い影響力を持っているのだそうです。

つまり、田中角栄元首相が逮捕されたロッキード事件当時から日本の体質は一切変わっていないと言う事です。

リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ

第二期オバマ大統領就任演説(ビデオ)

マーチン・ルーサー・キング・Jr.の記念日の今日、1月21日、オバマ大統領の二期目の就任記念式典が行われました。一期目の就任記念式典に集った人の数は180万人で過去最高の人出だったそうですが、今回はその半分位ではないかと言われています。

一期目はどちらかと言えば夢と希望を雄弁に語っていたような所がありましたが、二期目の演説はどちらかと言えばかなり具体的な事に言及しており、テレビの解説者は所信表明演説のような内容になっていると言っていました。

教育、年金、健康保健、失業率、性的嗜好、銃規制問題、環境問題などに触れており、前進的な大統領だという印象を強く与えていると思います。過去の4年を振り返って、この大統領は公言した事は必ず行おうとする大統領なので、本当に上記の問題に取り組んでくれると期待しています。

演説のビデオリンクは、ワシントンポストからで、ビデオの下にスクリプトも出ています。

ブログランキング・にほんブログ村へ

ポール・クルーグマンの “アベノミクス” に対する期待

先日、エコノミストの日本に関する記事を紹介したところ、日本人の友人から「エコノミストはアベノミクスをどう見ているのか」と質問されました。第一に、アベノミクスという言葉は英語圏では一般的に一切使われていません。第二に、安倍新首相の経済政策に関しては、殆ど報道されていません。それだけ期待が低いという事なのだろうと思います。

ただ、今日のニューヨーク・タイムスを見て、人気コラムニストのポール・クルーグマンが安倍首相のインフレ政策等を高く評価しているので驚きました。ポール・クルーグマンは、プリンストン大学に在籍するケインズ経済学者で完璧な左派です。ギリシャ等ヨーロッパの各国で行われている経済緊縮政策では不況から抜け出す事は出来ないと説き、オバマ政権にもっと沢山の公共投資をするように紙上でいつも呼びかけています。

記事の最後の方に「日本を良く知る人びとから『安倍氏は良い奴じゃないんだよ。』と忠告を受けた。」とあり、「日本の新しい経済政策とは、実は過去と同じような利益誘導策なのかもしれない。」とも書いてあります。それでも、今までと同じ正統主義(緊縮政策で不況から抜け出そうとするやり方の事)から抜け出そうとする姿勢自体をクルーグマンは評価しています。そして、世界で一番最初に不況に入った日本が、一番最初にそこから抜け出るかもしれないと締めくくっています。

リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ

ジョージア州の銃器マニアが射殺される

ニューヨーク・タイムスからの記事ですが、銃器マニアとしてユーチューブで9番目に多い登録者を誇るキース・ラトリフさんが、何物かに射殺されたようです。

普段から銃を持ち歩いていて、死んだ時にもキースさんは自分の所有する銃に囲まれていたと言います。しかし、いずれの銃も犯行に使われたものではないようです。

皮肉にも、銃は銃器マニアの身を守れなかった事になります。

リンク

ブログランキング・にほんブログ村へ